らんらんママのブログ
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雑記

「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコさんの話題作を読んでみた感想・解説

こんにちわ らんらんです。

浜崎あゆみの暴露本がきっかけで、久しぶりに小説を読んでみました。

 

TAが浜崎あゆみ「M 愛すべき人がいて」を読んだ感想こんにちわ らんらんです。 浜崎あゆみさんが暴露本のような過去の恋愛話を綴った本が販売されましたね。 私はあゆが好きというよ...

 

あゆのように初恋で「純粋に恋する少女の話」という内容でオススメだったのが、姫野カオルコさんの「ツイラク」でした。

読んでみて当然、あゆとは比べ物にはならないほどの後味感と小説から教えてもらうモノたちは大きいです。

この小説についてご紹介したいと思います。

「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ

正直、最初は読みにいくなーと思っていました。

例え話が頻繁に出てくるのですが「例え話の例え話の例え話・・」しかも内容が新撰組だったり、歴史の話だったり・・

歴史オタクの人だったら面白いんだろうなーと思いました。

コテコテの関西弁も私が関西人だからか、すぐに慣れましたが、序盤の小学生時代の会話は方言キツ過ぎましたね。

メインの中学生になってくると、だんだんと方言が大人しくなってきます。

この方言いったいどこの町?!と調べてみました。

舞台になった場所

本の中では特定した場所はあげていませんでした。

ざっくりと「近畿地方の田舎の町」だと説明されていましたが、読んでいく中できっとこの辺なんだろうなーと想像はしていましたが、最後の方まで読まなければ当てられませんでした。

舞台は、滋賀県。さらに滋賀の中でももっとも田舎の方。

滋賀の田舎ってこんな方言なん?!ってビックリしました。

年代もあるのだろうけど、身近な場所が舞台になっていたから、関西の田舎町について、とても勉強になりました。

だって今後関わることだってあるかもしれないし、もしかしたら自分が滋賀の田舎育ちの人と結婚していたかもしれない。

実際、過去に身内でそうなる可能性があったので、知っているのと知らないとでは全然違うなーと思った。

田舎の独特な社会性に合わない人もいる。大勢の中でまぎれて暮らしたい人。主人公の少女がそうであったように。

逆に自分の私生活が丸見えでも、田舎のように人の少ないところで住民達と協力し合うような暮らしが好きな人もいる。

私は完全に主人公の考えでした。家の事情も自身の事も隠していたい人。

だから、田舎暮らしは絶対に無理だと、この小説を読んで改めて思いました。

小学校時代のストーリー

しばらく最初は小学校時代の話がダラダラと綴られています。

登場人物も多くて、誰が主人公なのか分からないです。作者のクイズのような感覚でした。

話はとても長く感じますが、読んでいるうちに吸い込まれていき、主人公も段々と明確になっていきます。

「あー、自分の小学校のころってこんなんだったなー」とか

「こういう子いたなー」とか、懐かしく感じて、忘れていたあの頃の記憶を呼び起こしてくれました。

みんな小学生なのにマセすぎてビックリしたけど、本人達からしたら自分は「もう立派なんだ」と思い込んで、学校という小さい社会のなかで一生懸命に生きているんだなーと思いました。

「これから先の人生」なんて大らかな考えはなくて、「今が全てで」小さい社会の中で悩んだり苦しんだりしているんだって。

でも主人公はどこか落ち着いていて「バカらしい」って思っているんですよね。

「今そんな小さいことで必死にならなくてもいいやん」って。

私も当時、そう思えたら楽だったなーと思いました。

中学校時代のストーリー

この本の本題の恋愛関連が主になっていきます。「恋!恋!恋!」って感じですね。

沢山の登場人物はストーリーを盛り上げる重要人物に変わっていきます。それぞれがそれぞれの恋愛をしていきます。

小学校時代の詳細があったから、より一層リアリティな感じでスムーズにストーリーを読むことが出来ました。

中学時代は「その恋が全て」なんですよね。小学校時代にあった、派閥や縦社会みたいなのは卒業して「恋一色」になっています。

読んでいて「中学時代にする恋愛って内容によっては今後の人生観を決める重要な経験」なんだと思いました。

三つ子の魂百までっていうのと同じように、恋愛に対しての考えが形成される時期。

真っ白で純粋過ぎるから。

高校からは周りの経験豊富な友達の話を聞いたり、アドバイスを聞いたりと、少し恋愛に対して一歩引いて考えることが出来ます。

年々その一歩は増えていきますよね。。

落ちてしまった

主人公は中2で墜落しちゃったんですね。

きっかけはどうあれ、大きな心の傷と恋愛に対しての悟りを作ってしまいました。

それが今後の人生のベースになってしまっちゃったんです。

純すぎる時期だったからこそ。

いくらその時に「そのうち忘れる」とか「今後人生長いし」とか思っていても

ベースはすでに形成されてしまっているんです。

ただ単にクラスメイトで騒いで恋愛ごっこするだけなら、いっときの気分で消えていくものだけれど

落ちしてしまったものは、消えないまま残ってしまい、一生消えません

エンディング

最後は一気に少女漫画になりました。

私の頃とは時代も違うし、読むにはまだ早すぎた歳だったかも知れませんが、最後は笑けましたよ。

でもスッキリさせてもらえて良かった。ベースだからね。

40代から50代の方が読むと、とても懐かしくて面白いのかも知れません。

エンディングはなんだろう。

宇多田ヒカルのファーストラブが流れたけど、、、時代が若過ぎるか。

中島みゆきかな?

ぜひ映画化になる日を楽しみにしています!