こんにちは らんらんです。
2歳直前の娘ちゃんが今までになった感染症は、RSウイルス、手足口病、アデノウイルス、マイコプラズマ、突発性発疹、胃腸炎などです。
アデノとマイコプラズマは検査はしていないけど、保育園の流行具合と医師の予想です。
1歳半頃までは同時に中耳炎にもなっていましたが、ここ最近は風邪の感染頻度が少なく、中耳炎にもなることもなく、今までよりも明らかに免疫がついているのが分かりました。
そして今回、保育園でヒトメタニューモウイルスが流行り出し、久しぶりに感染症を貰ってきたのです。
ヒトメタニューモウイルス
子供を育てるまで聞いたことがなかったウイルスでした。なぜなら私が子供の頃には解明されてなかったウイルスの1つだったからです。
子供のかぜ症候群の1つとして2001年に発見されました。
まだ発見されたばかりの風邪ウイルスのため、詳細を存じない内科の先生や看護婦さんも多くおられます。
ヒトメタニューモウイルスについては、小児科の先生の方がよく知っておられます。主に流行る時期は、2月から4月頃で3月がピークになります。
ヒトメタニューモウイルスは、小児病のRSウイルスと同じで呼吸器系の感染症です。呼吸器系といえば代表的なインフルエンザがあります。
RSウイルスとヒトメタニューモウイルスは、冬に流行し新生児や乳幼児に肺炎や細気管支炎などを起こします。
特に生後5か月未満の赤ちゃんがかかると発熱や激しい咳をするようになり、ひどくなると喘鳴や陥没呼吸(荒い呼吸)になり入院になることがあります。
主に1歳から2歳児に多く感染されますが、特効薬や予防接種はなく、咳止めや痰を出しやすくするお薬などで回復を待ちます。
一度で免疫が取得できないため、何度か感染しますがその度に症状は軽くなっていきます。
ヒトメタニューモウイルスは感染力が高く、保育園などで集団感染が多くみられますが、小学生以降の子供や大人は軽度の風邪で済むことがほとんどです。
なので大人は知らず知らずに、風邪=ヒトメタニューモウイルスに感染しているということです。
新型コロナウイルスも呼吸器系ですね。
ヒトメタニューモウイルスもRSウイルスも新型コロナウイルスと同じで、ひどい咳が続き、重症化する恐れがある怖い感染病です。
新型コロナウイルスと同じで持病がある方や高齢者の方が感染すると、赤ちゃんと同じで免疫力がないため、肺炎になるリスクが上がってしまいます。
主な症状
ヒトメタニューモウイルスの主な症状は、発熱、倦怠感、鼻水、鼻づまり、咳や痰です。まれに下痢や嘔吐を起こす場合もあります。
小さい子供は細気管支が細いため、咳が酷く気管支炎になりやすいですが、大人は子供より細気管支が太いので咳が酷くなることはあまりありません。
しかしヒトメタニューモウイルスは、熱が上がったり下がったりと治りが遅く、咳が1か月続くこともあります。
体験談
2歳前娘ちゃんの場合
娘ちゃんは過去に既に感染していたことがあったのか、今までの感染症のようにグッタリするような高熱は続かず、咳だけが2週間ほど残るという軽度な症状でした。
1日目 空咳スタート
5日目 発熱39.1 ゴロゴロした咳と鼻水
6日目 平熱に下がる
8日目 夜発熱 38度
9日目 平熱 鼻水なし
空咳から始まり、5日目に発熱39度でましたが、すぐに熱は38度台に収まり、いつものグッタリ感がなく、自宅の室内で遊んでいました。
咳は発熱以降、どんどんと痰が絡むようなゴロゴロした咳になりましたが、たまに咳をする程度で鼻水もすぐに治りました。
寝ている時は、喉がゴロゴロしていて息がしにくそうに感じましたが、本人は特に気にせず寝苦しそうにはしていませんでした。
「なーんだ、ヒトメタってRS並みにキツイと思ってたけどそうでもなかったー」と安心していた矢先。
パパが感染してしまいました。
大人がヒトメタニューモになったとき
大人は軽度の風邪で済むというお話でしたが、わが家は大人の方が症状が酷かったです。
症状とそのときの体調についてご紹介したいと思います。
わが家のパパの症状
パパが発熱したのは、娘ちゃんが発熱した3日後でした。
1日目
発熱38.7 咳、痰、鼻水、倦怠感
2日目
熱37.5前後 内科受診 インフル陰性
3日目
朝方40度の高熱
5日目
新型コロナ陰性 しばらく平熱〜微熱〜37.5が続く
6日目
ヒトメタニューモウイルス陽性 味覚障害
8日目
平熱〜微熱〜37.5 耳鼻咽喉科受診 副鼻腔炎と診断
とにかく長引くしつこい風邪でした。いつもの大人の風邪って、1日寝込めば次の日には倦怠感も無くなって熱も下がりますよね。
倦怠感はなくなるけど、身体のダルさや平熱に下がったり、微熱になったりの繰り返し(最高37.5)が延々と続きました。
咳よりも鼻炎の症状が酷く副鼻腔炎になり、味覚障害で何を食べても味がしないと、それが一番辛かったそうです。
長引く熱は、併発した副鼻腔炎が原因かも知れませんがそこは不明です。完全に完治したのは発熱から12日目ごろでした。
感染したときの体調
なぜ、感染して高熱が出たのか。
私が娘を一番そばで看病していたのにも関わらず、感染はしなかったです。特に予防もしていませんでした。保育園の先生も誰も感染していませんでした。
娘が発熱する前くらいに、喉の痛みとダルさはありましたが、1日で治り発熱しなかったので、カナリの軽度で済んだのでしょう。
しかし、パパが娘よりも高熱が続き、咳や鼻水が酷かった原因は「疲れ」だったと思います。
しばらく仕事が忙しく、精神的にもカナリお疲れの時期だったため、免疫力が低下していて今回感染し、長引いたんだと思います。
それまで、RSウイルスのときなどは、私が娘ちゃんの風邪を貰うことが多く、滅多にパパが感染することはなかったのです。
まだ娘ちゃんが1歳半になるまでの頃は、私自身も精神的に疲れている時期が多かったので、ママはほぼ毎回感染していました。
大人が感染を予防するためには一番に「ストレスを溜めないこと」「疲労を溜めないこと」が大きいのではないかと思いました。
ヒトメタニューモウイルスの大人の検査について
大人になってこんなに長引く風邪は初めてだと言い、いつ治るのか全く予想がつかず、新型コロナウイルスの影響もあって、インフルの検査、新型コロナの検査、ヒトメタニューモの検査をしました。
娘ちゃんとパパは内科へ受診しに行きましたが、内科にはヒトメタニューモウイルスの検査薬は無く、インフルの検査を二人ともしました。
結果二人とも陰性だったので、恐らく保育園で流行してた「ヒトメタニューモウイルス」に娘ちゃんが感染し、パパももらったんだね。という診断でした。
しかし、新型コロナウイルスのこともあるので、長引く熱と風邪の症状に不安が続き、通っている小児科にお願いしてヒトメタニューモウイルスの検査をさせてもらいました。
結果、予想通りのヒトメタニューモウイルス陽性でした。娘ちゃんもついでに検査したら完治していて陰性でした。
ヒトメタニューモウイルスの検査はRSウイルスと同時検査になります。
検査は大人は自費になるので3000円でしたが、検査だけをお願いしたのでその他の費用はなく、とても有難いことに検査代だけの請求でした。
先生も「大人でヒトメタニューモウイルスの検査したのは初めて」とおっしゃっていましたし、ここまで長引く人も稀だそうです。
基本的にはヒトメタニューモウイルスの大人の検査は断られることが多いのですが、お世話になっている小児科さんは快く引き受けてくださいました。
(検査をしようとした日は行きつけの小児科がお休みだったので、内科や他の小児科に電話しまくりましたが全て断わられ、翌日に行きつけの小児科で検査しました。)
まとめ
新型コロナウイルスもそうですが、ヒトメタニューモウイルスも高齢者や持病の方が感染するとカナリ深刻になる病気かと思います。
赤ちゃんや小さいお子さんは、ヒトメタニューモウイルスによって肺炎をおこし、入院されることがあります。実際に通っている保育園では、お友達がヒトメタニューモウイルスで入院されていました。
高齢者の方は肺炎になると命に関わることになる場合があります。
また、ヒトメタニューモウイルスはとてもしつこいウイルスです。熱が下がったと思っても、咳が続いているうちはぶり返しやすく、再度発熱したりすることもあります。
娘ちゃんは解熱後の2日後にまた発熱しました。免疫力が低下している大人が感染すると長く熱が続きやすく、いつもの風邪よりかは治りが悪いです。
新型コロナウイルスのように、症状が似ていて熱風邪が長く続き大人でも感染する小児病『ヒトメタニューモウイルス』が、もっと世間に知られるようになることを願います。